2016年4月8日のオムロン野洲事業所様の「ぼてじゃこの池」において、
かねてから保全しているイチモンジタナゴの親魚を放流しました。
今年度はビオトープの「ぼてじゃこの池」だけではなく、
実験マスも用いて密度などの効果を実験的に観察していきます。
タナゴの仲間はドブガイなどの二枚貝に卵を産みつけ、
卵と小さな子ども(仔魚)は貝に守られて育ちます。
また、二枚貝の子どもは魚に寄生して成長するため、
繁殖にはタナゴと二枚貝、他の魚類とのつながりが重要です。
近年、河川改修や外来魚の影響により生息数が激減しています。
今回の放流では、社員の方々も積極的に参加してくださいました。
イチモンジタナゴの保全も6年目を迎え、
社員の皆様の知識や手つきもさながら研究者のようです。
繁殖が成功する事を願いながら、今後も継続的に観察していきます。
弊社の新入社員も二枚貝をビオトープへ。
大学院でタナゴの研究をしていたこともあり、手際が良く頼もしい!
2016年2月6日(月)、3月5日(土)に、ヨシでびわ湖を守るネットワーク、安土町商工会・東近江水環境自治協議会主催の西の湖ヨシ刈りボランティアに参加しました。
両日ともに好天に恵まれ、春の訪れを感じながらのヨシ刈りとなりました!
限られた時間内で一人が刈れる量はあまり多くはありません(初心者で3,4束/時間でした)。
しかし、みんなで刈れば結構な量になります。
同じ地域の様々な企業の皆様との協働作業はとても新鮮で、心地よい疲労と達成感の中、楽しいひと時を過ごすことができました。
人が手を加えて管理することによって維持されるヨシ原には、たくさんの生きものたちも暮らしています。
ヨシを刈ることで、文化的な景観を守るとともに地域の生物多様性の保全にもつながります。
ラーゴの理念にもピッタリのこの活動、今後も継続的に参加したいと思います。
滋賀県守山市の琵琶湖岸に建設された『セトレマリーナびわ湖』が
公益財団法人都市緑化機構主催・第14回 屋上・壁面・特殊緑化技術コンクールにおいて
「環境大臣賞」(最優秀賞)を受賞しました*1。
セイレイ興産株式会社様、株式会社ホロニック様、株式会社芦澤竜一建築設計事務所様、
株式会社ウイン様、そして株式会社ラーゴの5社連名での受賞となります。
一旦消失した琵琶湖のエコトーンをホテル建設に際し再生するというコンセプトと共に、
地域生態系にとけ込む建築の工夫、ホテル運営者が地域と一体となって
環境再生に取組む活動等、地域環境やまちづくりに貢献する事業のスタイルが
緑化技術と相まって高く評価されました。
ラーゴでは、緑地コンセプトや植栽設計、水辺ビオトープの施工等でご協力させて頂いています。
人びとが癒しを求めて来られるリゾートホテルという空間に、単なる緑というだけではなく、
生物多様性の観点を取り入れた緑地を再現することができた先進的な取り組みであると思います。
コンクール結果詳細(都市緑化機構HPより)
*1 名称:第14回 屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール
主催:公益財団法人都市緑化機構
後援:国土交通省、環境省、東京都、日本経済新聞社
7月26日、滋賀自然環境研究会の40周年記念シンポジウムが開催されました。
滋賀県内で調査研究を進めている専門家の方々が、各分野の生物を通して滋賀県の生物多様性の現状と課題について発表しました。
日本各地、世界各国で自然環境の問題が進行する中、滋賀県でも様々な原因により生物多様性が低下していることを示す発表が続きました。
開発など直接的な自然環境の改変だけではなく、外来生物の侵入や地球温暖化のような地球規模での環境の変化、里山の管理放棄のような人間による関わりの減少もあれば、乱獲のような人間による過剰利用等、原因は様々のようです。
滋賀自然環境研究会では、今後も滋賀県内のフィールド調査を中心に、自然環境や生物多様性を見つめ続け、その基礎的データの蓄積と保全に努めていきます。
参加された皆様、お疲れ様でした。
滋賀自然環境研究会40周年記念シンポジウムの詳細が決定しました。
滋賀県内をフィールドとして活躍されております皆様による、
滋賀県の生物多様性の現状と課題について講演とパネルディスカッションが行われます。
滋賀県のこと、自然のこと、野生生物のこと、自然環境保全のことについて興味をお持ちの皆様、ぜひご参加ください。
今年で40周年を迎える滋賀自然環境研究会が、7月26日に
記念シンポジウム~滋賀県の生物多様性の現状と課題~を開催いたします。
滋賀県内をフィールドに調査研究されている野生動植物の専門家の方々が、
それぞれの分野を通して滋賀県の生物多様性について講演されます。
また、「滋賀県の生物多様性の現状と課題」をテーマとした
パネルディスカッションも予定されています。
日ごろから、滋賀県の生き物に興味を持たれている方や
生物多様性に関する活動を行われている方はもちろん、「生物多様性」ってなんだろう?
と感じられた方も、ぜひご参加いただければと思います。
びわ湖や里山、田んぼがたくさんあり水や緑が豊かである一方、
圃場整備や河川改修が進み、宅地開発も広がりを見せる滋賀県。
生き物たちの現状はどうなっているのでしょうか。
滋賀県の自然について、皆さんも一緒に考えてみませんか?
平成26年度しが生物多様性大賞に、オムロン野洲事業所様、琵琶湖博物館様、東海タナゴ研究会様、ラーゴ「ぼてじゃこの池」が選ばれました!
オムロン株式会社野洲事業所様(滋賀県野洲市)は、2010年にビオトープ「ぼてじゃこの池」を造成し、絶滅危惧種「イチモンジタナゴ」の保全・研究を中心に、地域の生物多様性保全に取り組まれています。
ラーゴは、「ぼてじゃこの池」の設計・施工や維持管理、保全・研究、観察会等の活用において協働させて頂いております。
「ぼてじゃこの池」には、5年前に導入された地域産の水生生物の他にも、さまざまな地域の生き物たちが訪れるようになりました。
また、外来植物の抜き取りや自然観察会なども行い、従業員の方々による環境活動の場として、地域とのつながりを持つ場としても活用されています。
しが生物多様性大賞(滋賀県・滋賀経済同友会)は、滋賀県内の優れた生物多様性保全活動に対して与えられる名誉ある賞です。
今回の受賞は、学術的な保全・研究成果はもちろん、地道な活動が評価された結果です。
今後も、皆様とともに、「ぼてじゃこの池」と地域の生物多様性保全に努力したいと思います。
2015年2月7日(土)に、ヨシでびわ湖を守るネットワーク、安土町商工会・東近江水環境自治協議会主催の西の湖ヨシ刈りボランティアに参加しました。
この日は天気もよく、絶好のヨシ刈り日よりでした!
ヨシは高さ3~4mもあり、刈るのはなかなか大変でした。
刈った後のヨシは長靴に穴が開くほど鋭くなっています。
長靴に穴を開けないように、すり足で前に進みながら1時間かけて刈りました。
ヨシを刈る人、まとめて紐でくくる人、まとめたヨシを運ぶ人、分担しながら、地元の方や他の企業の方たちとの協働作業はとても新鮮で楽しいものとなりました。
刈った後のヨシは長靴に穴が開くほど鋭くなっています。
長靴に穴を開けないように、すり足で前に進みながら1時間かけて刈りました。
そして、今回刈ったヨシは、丸立てにされました。
前に立ってみたのですが、高くて迫力があり感動しました!
今後ヨシ焼きが行われ、5月ごろに新芽が出てくるのが楽しみです。
里山や水田などと同じように、人が手を加えて管理することによって維持されるヨシ原。
西の湖のヨシ原では、絶滅が危惧される動植物たちもたくさん暮らしています。
人と自然が共存することで生み出されるこの景観をいつまでも守っていきたいものです。
旧年中は格別のお引き立てを賜り
厚く御礼申し上げます
本年も倍旧の御愛顧の程
宜しく御願い申し上げます
平成二十七年一月五日
株式会社ラーゴ