土木学会デザインコンペ「優秀賞」受賞のお知らせ
2018年12月21日(金)、東京大学武田ホールにて(公社)土木学会が主催する初のデザインコンペ「22世紀の国づくり‐ありたい姿と未来へのタスク‐」の公開審査および表彰式が行われました。
今回、部門Aにおいて、立命館大学武田史朗教授や京都大学大学院山口敬太准教授を中心とする「未来の琵琶湖・淀川流域圏デザインチーム」が提案した「流域を、柔らかく住みこなす」が優秀賞を受賞しました。
当チームは、河川、交通、生態系のエンジニアリング分野と、景観、建築のアーキテクチャー分野の研究者・技術者・実務家からなり、弊社西川博章も「生態系」の領域において提案しています。
「単に未来を悲観するのではなく、より幸せな社会像を描き、それに向けて今私たちがなすべきことを具体的かつ夢のある提案」(土木学会Webサイトより)を求めるもので、このような賞を頂き大変光栄に思います。今後も今回の受賞を励みにより一層精進して参ります。
『流域を、柔らかく住みこなす』未来の琵琶湖・淀川流域圏デザインチーム
これまでの国づくりは、工学的な建設技術による費用便益の最大化を目指し、効率的な土地利用を普及してきました。
その結果、我が国の幸福度は飛躍的に高まったように見えた一方で、人口減少や気候変動に伴う災害の増加といった、より大きな将来の変化に対して、柔軟に対応することができない可能性が高まっています。また、情報技術の進歩によって、人々や地域の間でのコミュニケーション速度は飛躍的に増加しましたが、この結果、我が国が本来もっていた多様な自然景観のリアルな体験や、直接的な人との触れ合いの機会は日常の中で減少し続けています。
私達は本当に幸せになったのか、本当に安全になったのか、考え直す時期に来ているのです。
私達が提案するのは「流域を、柔らかく住みこなす」という新しい考え方による、22世紀の国づくりの方法です。そうすることで、これまでの画一的な治水と交通の在り方の変革を中心として、地域や人々の多様性を活かしながら、互いにリスクとメリットを分け合い、立場を理解し合えるような、本当に生き生きとした社会が実現されると考えています。
詳しくはこちらのURLをご参照ください。
IGES国際生態学センター市民環境フォーラムのご案内
6月14日(木)に、『IGES国際生態学センター 市民環境フォーラム 企業が取り組む息の長い森づくり-生物多様性への企業の貢献-』が開催されます。
生物多様性保全に寄与する森づくり・自然再生に、長い時間をかけて取り組んでいる企業をご紹介します。
日時:2018年6月14日(木) 13:30~
会場:日比谷図書文化館地下1階 日比谷コンベンションホール
<JR新橋駅より徒歩10分、地下鉄内幸町、霞ヶ関駅、日比谷駅より徒歩5分>
参加費:無料(事前登録;先着順)
プログラム
13:15 開場
13:30‐13:35 はじめにIGES国際生態学センター鈴木邦雄センター長
13:35‐13:50 趣旨説明IGES国際生態学センター村上雄秀上席研究員
-講演-
13:50‐14:30 YOKOHAMA千年の杜活動~社員による森づくり~
横浜ゴム株式会社CSR本部環境保護推進室森睦成室長
14:30‐15:10 イオンの植樹活動~25年の歩み~
イオン株式会社グループ環境・社会貢献部金丸治子部長
15:10‐15:50 あさひいのちの森の10年~原風景の再生を目指して~
旭化成ホームズ株式会社環境・渉外技術部武藤一巳部長
15:50‐16:00 -休憩-
16:00‐16:30 パネルディスカッション
パネラー:講演者/ 進行役:村上
16:30‐16:35 おわりにIGES国際生態学センター
主催:(公財)IGES国際生態学センター
共催:NPO法人日本ビオトープ協会・旭化成ホームズ株式会社・イオン株式会社・横浜ゴム株式会社
後援:(株)ラーゴ
申し込み方法: お名前、ご住所、電話番号、所属(省略可)、メール・アドレスを明記の上、電子メールまたはファックスでお申込み下さい。
(公財) 地球環境戦略研究機関国際生態学センター
電子メール:ecoinfom@jise.jp ファックス:045‐472‐8810
お問い合わせ電話:045‐548‐6270(月~金9:30~18:00)
びわ湖環境ビジネスメッセ2017御礼
2017年10月18日(水)~20日(金)に開催された
「びわ湖環境ビジネスメッセ2017」に、弊社ブースも出展いたしました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!
生物多様性保全に取り組まれている企業の方、行政の方、NPOの方、研究者の方、学生の皆様など、
たくさんの方にご来場いただきました。
我々の想いや、携わった事例をお話しさせていただくとともに、
皆様からもたくさんの情報をいただくこともできて、大変有意義な出展となりました。
詳しくは「びわ湖環境ビジネスメッセ2017」公式サイトをご覧ください。
https://www.biwako-messe.com/
- 生物多様性の保全活動の進め方
- 企業による保全活動の事例紹介
- 保全活動の流れと内容
・企画:まずは緑地の視察を経て、効果的な活動を提案
・生物調査 / 分析:動植物の専門家による精度の高い調査と結果の見える化
・自然再生:緑地の有効的な維持管理やビオトープの設計施工
・保全 / 研究:生態系の保全や学術的な研究
・環境教育:五感を刺激する自然観察会
・広報 / PR:生物マップやニュースレター等の作成
びわ湖環境ビジネスメッセ2017に出展します
「びわ湖環境ビジネスメッセ2017」が、2017年10月18日(水)~20日(金)に
滋賀県長浜市の長浜ドームにて開催されます。
弊社、株式会社ラーゴも、企業の生物多様性保全について、
その進め方や企業の皆様による活動事例を多数紹介するブースを出展いたします。
- 生物多様性の保全活動の進め方
- 企業による保全活動の事例紹介
- 保全活動の流れと内容
・企画:まずは緑地の視察を経て、効果的な活動を提案
・生物調査 / 分析:動植物の専門家による精度の高い調査と結果の見える化
・自然再生:緑地の有効的な維持管理やビオトープの設計施工
・保全 / 研究:生態系の保全や学術的な研究
・環境教育:五感を刺激する自然観察会
・広報 / PR:生物マップやニュースレター等の作成
初日18日(水)10:25~10:50にはプレゼンテーション会場により、
「企業による生物多様性保全活動の動向と滋賀県での事例紹介」と題したプレゼンを行います。
生物多様性の保全において、企業緑地のもつポテンシャルに注目し、
「企業だからこそできる保全」について、事例を紹介しながらお話させていただきます。
詳しくは「びわ湖環境ビジネスメッセ2017」公式サイトをご覧ください。
https://www.biwako-messe.com/
メッセ期間には、現場で生物多様性に関する活動を支援させて頂いているスタッフがブースにおります。
生物多様性とは?なぜ生物多様性を守るのか?なぜ企業が保全するのか?といった根本的な疑問から、
生物調査や環境教育など具体的な活動の進め方、ビオトープの設計・施工のポイントなど
実践的な内容まで何でもご相談下さい。
- 企業のCSRや環境担当の方
- 生物多様性の保全活動を始めたいが、進め方が分からない方
- 生物調査をしたい方やビオトープをつくりたい方
- 環境教育として生物多様性を取り入れたい方
土木学会「論文賞」授賞式に出席しました
この度、平成26年度の土木学会論文集G(Vol.70、No.7、p.Ⅲ_403-411)に登載した論文
『北上川河口部ヨシ群落の植生分布および植物種構成に及ぼす地盤沈下および津波の影響』が、
土木学会の論文賞に選出されました。
土木学会賞は1920(大正9)年に「土木賞」として創設されて以来、
80余年(1945-1948大戦の影響で中断)の伝統に基づく権威ある表彰制度です。
京都大学:田中周平・辻直 亨・藤井滋穂、観光庁:水谷沙織、ラーゴ:西川博章
の5名連名での受賞となり、6月9日に授賞式が行われました。
昨年の「第51回環境工学研究フォーラム論文賞」に続き、二つ目の受賞となりました。
生物多様性フィールドセミナー2016 ご報告
2016年8月6日、生物多様性について学び、広い視野で企業と生物多様性の関連を考える
フィールドセミナーを開催いたしました。
鈴鹿山地での赤トンボマーキング調査を通じて、生物多様性の神髄の一端を感じ、
琵琶湖湖東・湖南地域のエコロジカルネットワークについてみんなで考えました。
また、企業において生物多様性保全に携わる皆様方の交流の機会にもなったことと思います。
参加いただきました皆様、お疲れ様でした!
オムロン野洲事務所「ぼてじゃこの池」イチモンジタナゴ放流!
2016年4月8日のオムロン野洲事業所様の「ぼてじゃこの池」において、
かねてから保全しているイチモンジタナゴの親魚を放流しました。
今年度はビオトープの「ぼてじゃこの池」だけではなく、
実験マスも用いて密度などの効果を実験的に観察していきます。
タナゴの仲間はドブガイなどの二枚貝に卵を産みつけ、
卵と小さな子ども(仔魚)は貝に守られて育ちます。
また、二枚貝の子どもは魚に寄生して成長するため、
繁殖にはタナゴと二枚貝、他の魚類とのつながりが重要です。
近年、河川改修や外来魚の影響により生息数が激減しています。
今回の放流では、社員の方々も積極的に参加してくださいました。
イチモンジタナゴの保全も6年目を迎え、
社員の皆様の知識や手つきもさながら研究者のようです。
繁殖が成功する事を願いながら、今後も継続的に観察していきます。
弊社の新入社員も二枚貝をビオトープへ。
大学院でタナゴの研究をしていたこともあり、手際が良く頼もしい!
西の湖のヨシ刈りに参加しました。
2016年2月6日(月)、3月5日(土)に、ヨシでびわ湖を守るネットワーク、安土町商工会・東近江水環境自治協議会主催の西の湖ヨシ刈りボランティアに参加しました。
両日ともに好天に恵まれ、春の訪れを感じながらのヨシ刈りとなりました!
限られた時間内で一人が刈れる量はあまり多くはありません(初心者で3,4束/時間でした)。
しかし、みんなで刈れば結構な量になります。
同じ地域の様々な企業の皆様との協働作業はとても新鮮で、心地よい疲労と達成感の中、楽しいひと時を過ごすことができました。
人が手を加えて管理することによって維持されるヨシ原には、たくさんの生きものたちも暮らしています。
ヨシを刈ることで、文化的な景観を守るとともに地域の生物多様性の保全にもつながります。
ラーゴの理念にもピッタリのこの活動、今後も継続的に参加したいと思います。
セトレ マリーナびわ湖「環境大臣賞」受賞!
滋賀県守山市の琵琶湖岸に建設された『セトレマリーナびわ湖』が
公益財団法人都市緑化機構主催・第14回 屋上・壁面・特殊緑化技術コンクールにおいて
「環境大臣賞」(最優秀賞)を受賞しました*1。
セイレイ興産株式会社様、株式会社ホロニック様、株式会社芦澤竜一建築設計事務所様、
株式会社ウイン様、そして株式会社ラーゴの5社連名での受賞となります。
一旦消失した琵琶湖のエコトーンをホテル建設に際し再生するというコンセプトと共に、
地域生態系にとけ込む建築の工夫、ホテル運営者が地域と一体となって
環境再生に取組む活動等、地域環境やまちづくりに貢献する事業のスタイルが
緑化技術と相まって高く評価されました。
ラーゴでは、緑地コンセプトや植栽設計、水辺ビオトープの施工等でご協力させて頂いています。
人びとが癒しを求めて来られるリゾートホテルという空間に、単なる緑というだけではなく、
生物多様性の観点を取り入れた緑地を再現することができた先進的な取り組みであると思います。
コンクール結果詳細(都市緑化機構HPより)
*1 名称:第14回 屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール
主催:公益財団法人都市緑化機構
後援:国土交通省、環境省、東京都、日本経済新聞社
滋賀自然環境研究会40周年記念シンポジウムが開催されました!
7月26日、滋賀自然環境研究会の40周年記念シンポジウムが開催されました。
滋賀県内で調査研究を進めている専門家の方々が、各分野の生物を通して滋賀県の生物多様性の現状と課題について発表しました。
日本各地、世界各国で自然環境の問題が進行する中、滋賀県でも様々な原因により生物多様性が低下していることを示す発表が続きました。
開発など直接的な自然環境の改変だけではなく、外来生物の侵入や地球温暖化のような地球規模での環境の変化、里山の管理放棄のような人間による関わりの減少もあれば、乱獲のような人間による過剰利用等、原因は様々のようです。
滋賀自然環境研究会では、今後も滋賀県内のフィールド調査を中心に、自然環境や生物多様性を見つめ続け、その基礎的データの蓄積と保全に努めていきます。
参加された皆様、お疲れ様でした。