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ラーゴでは調査から施工、維持管理までを通して行うことができます。そのため、自然の変化に細かく対処し、きめ細かな働きかけを続けて多様な自然環境を再生することが可能となります。
現地を調査して現状の把握に努めます。調査内容は植生調査を中心に、動物調査、地形調査、底質調査などで、適宜行っていきます。
1の結果をもとに、自然・生態系の損傷状況を分析・診断します。
保全すべき内容・範囲を決定します。
保全・修復・復元・創出手法を検討します。
4に従って施工します。
再度調査を行って回復の程度を調べ、状況に応じて新たな手法を検討します。
水辺は水と陸の接点であることから「水陸移行帯(=水辺エコトーン)」と呼ばれ、水位変動によって水域となったり陸地となったりする変化に富んだ環境で、生物多様性が高いといわれています。一方で、近年、護岸や埋め立てなどの影響を受け、多様な自然が失われています。
ラーゴでは生物多様性を保全するためにも水辺の保全が重要と考え、自然再生の方法の1つとして、ベストマングリーンシステムを採用しています。ベストマングリーンシステムとは、ドイツ発祥の水辺の緑化工法です。多様な水辺環境の再生・修復の技術として活用しています。
植物によって植生基盤を形成し、地域産の在来種を使用することによって、地域本来の自然を再生します。 トレーサビリティシステムを取り入れ、産地管理を徹底して育成した植物を使っています。
治水優先にともなうコンクリートの多用化によって、多くの自然環境が失われてきました。治水と環境の両立を目指す上で、ベストマングリーンシステムによる植生護岸が持つ以下の3つの特性に注目して施工しています。
1)波浪の軽減
2)根茎による土壌の緊縛
3)洪水時、植物体地上部の倒伏により河岸を浸食から保護
植物は、土中あるいは水中から栄養を吸収して成長します。水生植物は水中でも根が発達して水中に浮遊する多くの栄養分を吸収するため、水質浄化に適しています。
安定した植物の生息環境を整えることで、様々な動物の生息地を作りだします。周囲の自然環境とつながりをもつことで、より多くの動物も生息できる環境となります。
地域産在来種を使用することで、そこへ集まる生物によって地域本来の生態系が形成される基盤づくりをします。また、その土地らしさを最大限に生かすことにより、人にとっても親しみ深い景観を形成します。
ラーゴの取り扱い製品(ベストマンパレット、ベストマンロール、植栽育成済みベストマンロール、ルートボール、ポット苗、ベステック ロックロール)
現在、草地の創出や法面、屋上の緑化工法には、種子の吹き付けや種子を含む土壌を張り付けるシードバンク工法など、様々な工法があります。しかし、種子吹き付けには外国産の種子を用いたものが多く、また、土壌シードバンク工法でも土壌に含まれる在来種の種子が発芽するより先に繁殖力の強い外来種が進入し、繁茂してしまうことが多くあります。
ラーゴでは在来種による草地の保全・再生にこだわっています。トレーサビリティシステムによる徹底した産地管理の下、種子から健全に育てた苗を用い、植栽する工法を実践しています。
ポット苗
ルートボールmini(プラグ苗)
(製品写真)(施工事例)
日本の国土の約66.6%を占める森林ですが、林業の衰退や合理化などが原因で雑木林が減少し、多様な生物の生息場所が失われているのが現状です。
ラーゴでは生物多様性(遺伝子の多様性、種の多様性、生態系の多様性)に配慮した森づくりを行います。
トレーサビリティシステムを採用し、地域産の種子から苗木を育て、地域の森の再生に積極的に携わっています。そうすることで他の地域の植物との交雑が少なくなり、その地域が本来持っていた遺伝子レベルでの多様性を保全することが可能となります。
地域に自生する樹木から種子を採取し、産地管理を徹底して苗を育てています。
荒廃した森の再生や森林の創出などの取り組みにおいて、その土地に相応しい目標群落の設定から植栽種の選定、植栽計画・方法、維持管理、活用プログラムまで一貫した森づくりを支援しています。
荒廃した里山の再生事例…植物調査に基づき、整備方針を策定し、協働して育てていく森づくりを支援しています。
既存資料および現地生物調査結果を踏まえ、生態学、植物社会学の理論に基づき、目標とする群落設定をしたうえで植栽設計を行います。
外来樹種を駆除し、地域産樹木の植栽によって、生態回廊づくりの支援をしています。
地域の潜在自然植生や原風景の再現を目指した植物種の選定を行い、その土地らしさを最大限に発揮することを踏まえた森づくりを実践しています。