ベストマングリーンシステムとは?

外来植物は在来の生態系を破壊する元凶ともなっているため、ベストマングリーンシステムでは外来植物の使用は行いません。 現地の環境に適した県内産植物*を使用して自然環境の修復を実践しています。
(*地域によっては現地産の主要な種や標徴種)
私たちは治水を優先させたあまりにコンクリートに頼り、自然環境と共に多くの文化を失いました。これからは治水と環境を両立させた自然環境の修復が必要です。
そこで自然界において水生植物群落の果たしている役割をしっかりと認識し、積極的に活用していく発想が大切ではないでしょうか。

ベストマングリーンシステムの特徴の中に”植生護岸”というものがあります。これは、長く伸びた草とその根が、水の勢いから川辺を守る効果のことです。
植生護岸の持つ特性として、以下の3つが挙げられます。

1)波浪の軽減
2)根茎による土壌の緊縛
3)洪水時に植物体地上部が倒伏し、河岸を浸食から守る

また、この効果ばかりでなく失った自然を取り戻すために、既存のコンクリート護岸の河道内に
ベストマングリーンシステムを導入し、護岸と自然環境の復元の両立を果たすことができます。
新設の護岸の場合には、植生護岸としてベストマングリーンシステムとコンクリート護岸と組み合わせることで、目的に応じた護岸形成が可能となります。

植物は土中あるいは水中から栄養を吸収して成長します。
水生植物においては、水中でも根が発達し、水中に浮遊する多くの栄養分を吸収するため、水質浄化に適していると言えます。
ベストマングリーンシステムは、水生植物の植栽・復元を推進する技術であり、水質浄化能力を活かした工法と言えます。